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いつもお気楽なブログですが、ちょっと政治の話を真面目に考えてみる。


鳩山内閣の全貌が見えてきましたね。
それはいいのですが、テレビでマニュフェストの実現についてエラく言われるようになってきました。

「約束をしたのだから守らなければならない」
人によると
「マニュフェストは全て実現すべきだ」
と聞こえてくる事が増えた気がします。

果たしてそうなのか、と思わざるをえない。
特にまるで国民全てが民主党を支持しているかのような言い方で、正直これはどうかと思う。
確かに民主党が圧勝したのは事実だし、納得してるし受け入れてる。
でも決して全てが支持してる訳ではないはずなんです。
私も実現すべきだと言われるマニュフェストに違和感を持って投票しなかったクチですから。
それも民主が最重要としている子供手当てと高速道路無料化に違和感を持ったので救いようがなく。
まあそれは極端な話として、民主に投票した人でも「マニュフェストのコレには賛成しかねる」という人の話をちらほら聞きます。
そんな中、「公約は実現ありき」という主張には首を傾げてしまいます。


というのは前置きで。
ちらほら書いてた気もしますが、私が賛成できない項目の理由を改めてまとめてみた。
こんな考え方もあるんだよー的なカンジで。長いので追記です。

1)子供手当て→これからの人はどうするの?
この一言に尽きます。そりゃ今子供の居る人はいいでしょうよ。
これから子供を産もうとしてる人はどうするの。
配偶者控除無くなったら、女の人は働けない上に負担増。
これじゃ生活ギリギリな夫婦は子作り出来ない。
不妊治療の人はどうするの。先の見えない中で負担増とか不安要素多すぎる。
私の母も不妊治療をしていたそうですが、そりゃぁもうお金がかかったそうです。
まだ2?3年で済めばいいですが、そうとは限らない訳ですよね。母は18年でした。
自治地から助成金出ている所もありますが焼け石に水、2?3年の期限付きなのもちらほら。
こんな経済状態でどこまで負担に耐えられるのか分かりゃしません。
しかも消費刺激策と言い切られてしまった。
これでは少子化対策ではなく経済政策の域ではなかろうかと思う。
経済政策としては少しばかり不公平過ぎませんか。

お金渡すより、出産しやすい、共働きしやすい環境を作ったりするべきじゃなんですかね。
今居る子が育っても、新しい世代を産めなきゃ減る一方ですから。
公立高校実質無料化とかもね、そんな事するくらいなら奨学金制度増やせばいいと思うんです。
これまでの奨学金取得のボーダーラインをちょっと下げたり、出席日数の優秀さだったり、本人の熱い意気込みを聞いたり、学力よりもやる気重視で、色々な方法で間口を広げて。やる気のある子には全力で支援すべきだけど、そうでないなら社会に出てみるのもいいと思う。で、学校行きたくなったら支援してあげる。
遅かれ早かれやる気の出た時に柔軟に支援できる事の方が重要じゃないのかなぁ。
杓子定規にお金をばら撒くのは無駄でしかないんじゃないかと思います。


2)高速道路無料化→そもそも必要性が見えない
そりゃ高速道路は必要でしょう。でもそれを誰彼構わず無料にする必要がどこに?
必要最低限の生活を送るのに、高速が必要な人はホント僅かのはず。
高速バスや運送業者さんに限定するなら無料化も賛成です。
輸送に関するコストが下がるから、運営の足しになると思う。
そしたら労働のキツさや、もしかしたら給与に返ってくるかもしれないし。

でもどう考えてもレジャーとか休暇にしか使わないだろう一般家庭にまで解放して、
おまけに排気ガス増やして何がしたいのか。25%削減するって言ってるのに。
そして実際無料になったらそんなに混むほど利用されない、という人もいますが。
じゃあ別に無料にしなくてよかないか?という話。
そんな一部にしか恩恵の出ない事するくらいなら、まだ必要としてる自治体の交通網整備にお金を使ってくれる方が納得できる。


まあこんな感じで。不妊治療の下りは母の話もあるので少々肩入れ気味です。
だって18年を待たずに母が諦めてたら、私はここに居ないんですもん。
両親にも、友達にも、先生方にも、お世話になってる人にも、誰にも会えなかったんですから。
確率はそんなに高くないかもしれないけど、可能性を消すような事はしないで欲しいです。
とまぁ、それは余談なんですが。
どっかのコメンテーターさんが「マニュフェストは実現するものなのだから、さじ加減に左右されてはいけない。この人が得意だとかいう視点だけで見るのはどうだろう」的な事言ってたけど、それこそどうだろうと思う。
大まかな所ならトップダウンでいけるでしょうが、細かい所はさじ加減を見なきゃ出来ない。
そのためには得意だったり熱意がなきゃ判断出来ないし官僚と渡り合えないでしょう。
何よりマニュフェストは、『実現ありき』ではなく『いかに現実とすり合わせて生かすか』が大事じゃないのかな。
未着手はいただけませんが、着手したけどプラン変更・中止はあって然るべきだと思うんです。
というよりも公共の福祉の理論で、全部がそっくりそのまま実現出来る訳が無いと思ってる。
公共の福祉の前提を忘れて、柔軟さが足りないんじゃないかと思う今日この頃です。
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